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テーラーについて

「洋服の仕立て屋さん」のことを指し示すために用いる『テーラー[tailor]』という言葉は、「to cut(裁断する)」を語源とする「tailoring[テーラリング]」からきています。また、スーツの発祥地イギリスでは、このような仕立て屋さんのことを、「bespoke tailor[ビスポーク・テーラー]」とよびます。

「bespoke[ビスポーク]」とは、「お客様と作り手とが話し合って作る」という意味で、すなわち「bespoke tailor[ビスポーク・テーラー]」とは、お客様それぞれの事情やニーズに応えたスーツを、お客様とじっくり話し合いながら、採寸から縫製までをすべて手作業で仕上げる職人さんのことを指し、「tailor[テーラー]」と言えば、「bespoke tailor[ビスポーク・テーラー]」を指すのが本来の意味だったようです。しかしながら、日本においては、近年このような「bespoke tailor[ビスポーク・テーラー]」とよばれる職人の減少により、「tailor[テーラー]」が持つ本来の意味が損なわれ、「洋服の仕立て屋さん」といった幅広い意味で用いられるようになったと言われています。

「bespoke tailor[ビスポーク・テーラー]」の減少のもっとも大きな理由は、アメリカ型既製服(=レディメイド)の定着/一般化です。

いくつかの型を大量に生産することで、1着あたりの生産コストを大幅に下げることができ、また、欲しいときにすぐに手に入れることができるため、コストの面からも時間の面からも、ビジネスマンの身近な存在となり、逆にオーダースーツは敷居の高い、遠い存在となってしまいました。

このようなトレンドの中で、一人前の「bespoke tailor[ビスポーク・テーラー]」になるには、最低でも10年の経験が必要とされるため、わざわざ「bespoke tailor[ビスポーク・テーラー]」になることを目指そうとする人は減ってきました。

[補足]良いテーラーの選び方

オーダースーツを作るとき、そのスーツの良し悪しは、どのテーラーで作るかでほぼ決まってしまいます。

それでは、どのような点に注目して、テーラーを選べば良いのでしょうか?

その答えは、「採寸のチェック項目の数」です。

スーツを作る上でもっとも重要な工程が、この採寸なのです。この工程において、チェックする項目が多ければ多いほど、お客様の体型にジャストフィットした型紙を作成でき、本当に着心地の良いスーツを作ることができます。もちろん、採寸のチェック項目の数に比例して、それを実現させるための技術・作業も必要となるので、腕利きのテーラーでなければ、チェック項目を増やすことはできません。

そのため、1つの判断基準として、採寸のチェック項目の数からテーラーの質を類推することができるでしょう。

ほかにも、採寸の工程でお客様の要望を汲み取り、お客様の好みやスーツを着るシチュエーションなどを想像し、それを型紙に反映させることができる点なども、良いテーラーの判断基準の1つと言えるでしょう。

ちなみに、イギリスやイタリアでオーダースーツを作る各作業が分業されたとき、採寸に関わる職人の地位がもっとも高かったようです。このことからも、いかに採寸が重要かということがうかがえます。

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